雨の尾瀬その3:見晴~尾瀬沼~沼山
2日目は燧ヶ岳に登る予定でした。
前日の予報は、雨。
2年前に登った時の下り道で豪雨に見舞われて
‘道が滝、しかも足元は田んぼの中状態’だったことを思い出し、
今度は登り道からあれなのかーと、ちょっと、むむむ・・な感じ。
で、同行メンバーでご相談の末、
・今回の行程では、燧ヶ岳への登り下りが6時間半~7時間
・下りには、ちょっとばかり雪渓もある
・同行者のおひとりが、至仏山の下りでだいぶ足にきている
・・・というわけで、出発予定の朝5時に雨が降っていたら、燧ヶ岳は中止、
という結論に達したのでした。
そして、朝5時。はい、がんがんに雨降ってました・・・。もう、いやん。
そんなわけで、燧はとりやめ。尾瀬沼まわりに予定変更。
まぁ、今回のメンバー全員、一度は燧ヶ岳に登っているので、
どうしても登らなくては、というほどの切迫したもんはないのです。
でも、なんというか、メンバー共通の思い出深いところではあって、
私は個人的には登りたかったなぁと残念な気持ちもあるのですが、
2日続けて急流登り下りとはいかがなものかとも思うわけです。
しかし、ともかくも、この予定変更により、
今回の私の尾瀬は、至仏山、尾瀬ヶ原、尾瀬沼・・と、
すべてが未体験エリアとなったのは喜ばしいことなのでした。
(っていうか、今までがマニアックすぎたのだろうが・・)
******
6時半頃までじゃばじゃばと降っていた雨は、7時すぎに突然あがりました。
うぉ、これなら燧ヶ岳行けちゃったかも? と未練がましく思いつつも、
目の前の燧ヶ岳は↓こんな状態。
目の前にあるくせに見えないっつうの。
んで、途中で燧ヶ岳への登山口をちらりと覗いたら、
道が凄絶なことになってたんで、やっぱりやめといて良かったのね。
竜宮小屋から30分ほど歩くと、山小屋街(?)みたいなところに出ます。
弥四郎小屋の横には、清水が湧いていました。水、おいしいです。
そこを通り抜けて、ちらりと燧に心を残しつつ分岐を尾瀬沼方面に向かいます。
木道が多かったですが、普通の土道も。ぬかるみまくり。
そして、予報通りちゃーんと雨も降り始めて、今日も雨具のお世話に。
いったい自分の雨具使用率はどれほどなのかと考えて、ちょいとため息。
次にお山に行く時には、ザックにてるてる坊主ぶら下げまくろうかしらん。
(なにげに、てるてる坊主というのはすごい効果をもたらすのだ)
湿度の高い林の中なので、ギンリョウソウがあちらこちらにいました。
美しいような、不気味なような、不思議な生き物です。
こんな海もない山道の中で「白砂峠」とは、何故?
その白砂峠を過ぎたら、ほどなく湿原出現。
水の中の葉っぱたち。なんだかかわいらしい。
表示が見にくいですが、弥四郎小屋さんの辺りから3.7kmだそうです。
尾瀬沼端の「沼尻」まで、あと0.9km。
沼尻の小屋にも、人があふれかえっていました。
たぶん、私の写真だとそうは感じないと思うのですが、
今回の尾瀬はどこもかしこも混み混みでした。
7月のいい季節の三連休だというのもあるし、
今回はメジャーどころに行ってるからというのもあるんですが、
「噂には聞いていたけど、尾瀬って本当に人がたくさん来るんだ」
などと、今さらながらにびっくりしたりしてました。
けっこうお子さん連れの方もいらっしゃいました。
2歳か3歳くらいのお子さんも歩いてたのを見て、
自分に子供ができたら、これくらいの歳から連れてこれるのか、
などと、どーでもいいようなことを考えておりました・・。
沼尻の小屋で、かわいらしい手描きの尾瀬まっぷが売られていて、
1枚100円とかで、すごーくほしかったのですが、
あの雨の中、無事に持って帰る自信がなくて買うのをやめました。
またいつか、あれを買いに行ってやる~。
沼尻から、沼の北側の短いほうの道を歩いて行きました。
尾瀬沼周辺というのは、沼っぺりに道があるのだと思っていましたが、
そうでもなく、沼とはつかずはなれず、みたいな感じでした。
ゴゼンタチバナ
??(名前、聞いたんだけどなぁ・・)
途中から、沼が見えないなぁと思いながら歩いていたところ、
ふと、目の前に道標が。
燧ヶ岳の登山道のひとつ、燧新道(長英新道)の入り口でした。
2年前、雨と泥ででろでろになりながら下りてきて、ここに出た時、
本当にほっとしたことを思い出しました。
ここから大江湿原を通って、「沼山」まで歩くんだよなーと、
記憶を甦らせつつ歩いていたら。目の前にひらけたのは。
あたり一面、ニッコウキスゲの原っぱでした。
びっくりしました。
2年前、時期的には今より1週間ほど早い時期だったでしょうか、
その時、ここにはニッコウキスゲはほとんど咲いていなかったのです。
たまに、ぽつん、と1本ずつ咲いているくらいで、
本とかに載っているのと全然違うじゃん・・とか思ったほどでした。
あぁ、ニッコウキスゲって、本当にいっぱい咲くんだなぁ。
っていうか、今日、燧ヶ岳に登っていたらここは通らなかったはずで、
そう思えば、予定変更になってよかった、この光景を見られてよかった、
そんなことを思いながら、黄色が舞い散る湿原を後にしたのでした。
******
「沼山」から「御池」までバスに乗り、御池ロッジでお風呂に入り、
会津高原尾瀬口駅(長い駅名だ)から電車に乗って帰ってきました。
北千住から家に帰るのが、果てしなく遠く感じました・・。
さすがに久しぶりにしては、けっこう歩いたのか、
滅多にならない筋肉痛とかいうものがあらわれています。
それにしても、尾瀬はいいです。
来るたびにもう一度来たくなるところだと思います。
願わくば、次回はもうちょい人口少なめで・・って気もしますが・・。
前日の予報は、雨。
2年前に登った時の下り道で豪雨に見舞われて
‘道が滝、しかも足元は田んぼの中状態’だったことを思い出し、
今度は登り道からあれなのかーと、ちょっと、むむむ・・な感じ。
で、同行メンバーでご相談の末、
・今回の行程では、燧ヶ岳への登り下りが6時間半~7時間
・下りには、ちょっとばかり雪渓もある
・同行者のおひとりが、至仏山の下りでだいぶ足にきている
・・・というわけで、出発予定の朝5時に雨が降っていたら、燧ヶ岳は中止、
という結論に達したのでした。
そして、朝5時。はい、がんがんに雨降ってました・・・。もう、いやん。
そんなわけで、燧はとりやめ。尾瀬沼まわりに予定変更。
まぁ、今回のメンバー全員、一度は燧ヶ岳に登っているので、
どうしても登らなくては、というほどの切迫したもんはないのです。
でも、なんというか、メンバー共通の思い出深いところではあって、
私は個人的には登りたかったなぁと残念な気持ちもあるのですが、
2日続けて急流登り下りとはいかがなものかとも思うわけです。
しかし、ともかくも、この予定変更により、
今回の私の尾瀬は、至仏山、尾瀬ヶ原、尾瀬沼・・と、
すべてが未体験エリアとなったのは喜ばしいことなのでした。
(っていうか、今までがマニアックすぎたのだろうが・・)
******
6時半頃までじゃばじゃばと降っていた雨は、7時すぎに突然あがりました。
うぉ、これなら燧ヶ岳行けちゃったかも? と未練がましく思いつつも、
目の前の燧ヶ岳は↓こんな状態。
目の前にあるくせに見えないっつうの。
んで、途中で燧ヶ岳への登山口をちらりと覗いたら、
道が凄絶なことになってたんで、やっぱりやめといて良かったのね。
竜宮小屋から30分ほど歩くと、山小屋街(?)みたいなところに出ます。
弥四郎小屋の横には、清水が湧いていました。水、おいしいです。
そこを通り抜けて、ちらりと燧に心を残しつつ分岐を尾瀬沼方面に向かいます。
木道が多かったですが、普通の土道も。ぬかるみまくり。
そして、予報通りちゃーんと雨も降り始めて、今日も雨具のお世話に。
いったい自分の雨具使用率はどれほどなのかと考えて、ちょいとため息。
次にお山に行く時には、ザックにてるてる坊主ぶら下げまくろうかしらん。
(なにげに、てるてる坊主というのはすごい効果をもたらすのだ)
湿度の高い林の中なので、ギンリョウソウがあちらこちらにいました。
美しいような、不気味なような、不思議な生き物です。
こんな海もない山道の中で「白砂峠」とは、何故?
その白砂峠を過ぎたら、ほどなく湿原出現。
水の中の葉っぱたち。なんだかかわいらしい。
表示が見にくいですが、弥四郎小屋さんの辺りから3.7kmだそうです。
尾瀬沼端の「沼尻」まで、あと0.9km。
沼尻の小屋にも、人があふれかえっていました。
たぶん、私の写真だとそうは感じないと思うのですが、
今回の尾瀬はどこもかしこも混み混みでした。
7月のいい季節の三連休だというのもあるし、
今回はメジャーどころに行ってるからというのもあるんですが、
「噂には聞いていたけど、尾瀬って本当に人がたくさん来るんだ」
などと、今さらながらにびっくりしたりしてました。
けっこうお子さん連れの方もいらっしゃいました。
2歳か3歳くらいのお子さんも歩いてたのを見て、
自分に子供ができたら、これくらいの歳から連れてこれるのか、
などと、どーでもいいようなことを考えておりました・・。
沼尻の小屋で、かわいらしい手描きの尾瀬まっぷが売られていて、
1枚100円とかで、すごーくほしかったのですが、
あの雨の中、無事に持って帰る自信がなくて買うのをやめました。
またいつか、あれを買いに行ってやる~。
沼尻から、沼の北側の短いほうの道を歩いて行きました。
尾瀬沼周辺というのは、沼っぺりに道があるのだと思っていましたが、
そうでもなく、沼とはつかずはなれず、みたいな感じでした。
ゴゼンタチバナ
??(名前、聞いたんだけどなぁ・・)
途中から、沼が見えないなぁと思いながら歩いていたところ、
ふと、目の前に道標が。
燧ヶ岳の登山道のひとつ、燧新道(長英新道)の入り口でした。
2年前、雨と泥ででろでろになりながら下りてきて、ここに出た時、
本当にほっとしたことを思い出しました。
ここから大江湿原を通って、「沼山」まで歩くんだよなーと、
記憶を甦らせつつ歩いていたら。目の前にひらけたのは。
あたり一面、ニッコウキスゲの原っぱでした。
びっくりしました。
2年前、時期的には今より1週間ほど早い時期だったでしょうか、
その時、ここにはニッコウキスゲはほとんど咲いていなかったのです。
たまに、ぽつん、と1本ずつ咲いているくらいで、
本とかに載っているのと全然違うじゃん・・とか思ったほどでした。
あぁ、ニッコウキスゲって、本当にいっぱい咲くんだなぁ。
っていうか、今日、燧ヶ岳に登っていたらここは通らなかったはずで、
そう思えば、予定変更になってよかった、この光景を見られてよかった、
そんなことを思いながら、黄色が舞い散る湿原を後にしたのでした。
******
「沼山」から「御池」までバスに乗り、御池ロッジでお風呂に入り、
会津高原尾瀬口駅(長い駅名だ)から電車に乗って帰ってきました。
北千住から家に帰るのが、果てしなく遠く感じました・・。
さすがに久しぶりにしては、けっこう歩いたのか、
滅多にならない筋肉痛とかいうものがあらわれています。
それにしても、尾瀬はいいです。
来るたびにもう一度来たくなるところだと思います。
願わくば、次回はもうちょい人口少なめで・・って気もしますが・・。
by namit100
| 2006-07-18 01:13
| 山をあるく
仕事と育児に追われる毎日にウルオイを!求めつつもちっとも更新できてませんブログ byなみ
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