雨の尾瀬その1:至仏山
尾瀬には、過去2回行っていますが、なんの因果か、
裏道をひっそりと歩いたり 滝を見たり がつがつ山に登ったり
で、尾瀬の銀座とも言うべき「尾瀬ヶ原」は未体験・・という、
なんだかわけのわからないことになっておりました。
今回も、2日間で至仏山・燧ヶ岳と2つのお山に登っちまおう、なんて、
やっぱり、なんとも‘がつがつ系’の日程だったのですが、
その2つのお山の間には、なんと尾瀬ヶ原が広がっているのです。
ということは、尾瀬ヶ原を縦断できる、ということなのです。
やっと尾瀬っぽいとこに行ける!やったー、と、浮かれる私。
山2つ? 百名山? それがどーした、メインは尾瀬ヶ原よ、みたいな。
まぁ、至仏山は初めてだったので、それなりに楽しみにはしてましたが。
そんなこんなで、非常に暑かった金曜の夜、尾瀬行きの夜行バスに乗車。
しかし、夜行バスというものは、ほんっとうに寝れませんですね、はい。
お山に行く前の晩というのは、いつも、だいたいが
遠足の前の子供状態であまり眠れないのですが、
1時間寝たか寝ないかで山に登るというのはさすがに初めてです。
本当に歩けるのかなぁと不安に思いつつ、尾瀬・鳩待峠に到着。
朝ごはん用に持ってきた蒸しパンをかじって、出発したのでした。
******
「鳩待峠」は、至仏山への登山口になっています。

このときには、青空が見えていましたが、予報はアヤシげ。
「あぁ、このままお天気がもってくれれば」と、むなしい願い。
登り始めは、寝不足の身体に優しい、ゆるい傾斜の山道でした。
林の中を「これは○○草」とか言いながら、ゆったりと登る、
ステキな感じの山歩き。あぁ、久しぶりの山はいいねぇ。
ふっと景色がひらけて、遠くの山並みに嬉しくなるのです。

初めて訪れた至仏山の印象は「平坦なお山だなぁ」というものでした。
山なんで、平坦というのはおかしいのですが、
本当にゆるやかに登っていく感じです。
お花の写真なども撮りつつ、非常にいい気分。
ミヤマキンポウゲ

シナノキンバイ

これは、なに?

えーっと、これも、なに?

が、そんなことをしている間にひっそりと近づく、曇り空の気配・・・

そして、ふと気がつけば、周りはガスの中・・・

道標も、うすらガスの中にたたずんでいます。

見上げれば、あれは雨雲か。

・・と思えば、突然さぁっとガスも雲も切れて、下界が見渡せたり。
「どっちやねん」と言いたくなるような、これがお山の天気。

で、結局「どっちやねん」の答えは、「雨」だったのでした。
山頂までは、とってもたくさんの人が登っていたので
時折渋滞に巻きこまれたりしている間に、雨はどんどん強くなり。
横なぐりの雨。遠くで雷。あぁ、やっぱり‘山で雨女’健在。
そんな中で「え?もう山頂に着いたの?」と思ったら
石標には「小至仏山」の表示。‘小’ってなによ、‘小’って。
・・と、思いながら、さらにざくざく歩いていくと、
どれくらいの時間が経ったのかもよくわからなくなった頃に
やっと今度こそ「至仏山」の山頂に着きました。

が、相変わらず雨はじゃんじゃん降っているし、
周りはなーんにも見えないので、山頂に留まること1分くらい、
山頂の感慨もなにもないままに「山の鼻」方面の下山道に入ったのでした。
下っている途中で雨は徐々に上がっていきました。
たぶん、上の方だけでしか雨は降っていなかったんだと思います。
しかし、水というものは、高いところから低いところへ流れるもの。
上で降っていた雨がどうなるかといえば
↓こんなことやら

↓こんなことやら

・・になったりするわけです。
よーするに「道」がそのまんま「川」になるわけで。
なんというか、もう床上浸水みたいな下り道。
最初は靴が水没するのが気になったりしてましたが、
だんだん楽しくなってきてしまい、じゃばじゃば歩いてました。
↓楽しいついでに靴水没の写真も撮ってしまいました。

調子に乗っていたら濡れて滑りやすくなっている木段で
注文通りに滑って、「べちゃっ」とコケまして、
左足に2ヶ所、青タンつくってしまいました。
ついでにアゴも打ったのですが(どういうコケ方だ)、
そっちは外傷なし。あぁ、よかった。
で、どーでもいいですが、至仏山ってのは、ちとばかり詐欺っぽいです。
登り道は本当に緩やかでラクだなぁという感じだったのが、
下り道は妙に歩きにくいというか。
道が川になってたからというのもあるんでしょうが、
そうでなくても岩というか、大きな石がごろんごろんしていて、
水無しの時には、傾斜のある河原みたいな感じなんじゃないかと。
標高差も、登り道より下り道のほうが大きいようで、やけに長く感じるし。
「行きはよいよい、帰りはこわい」みたいなお山だと思いました。
まぁ、そんなことはさておき、やっとこ川道を下りきると、
そこは突然湿原でした。木道も乾いていて、歩きやすいことこの上なく。

そして、山の鼻の小屋に到着~。

ここでとりあえず、コーヒーを1杯。(他のみなさんはビール)あぁ、美味い。
今日の宿泊地、竜宮まではあと1時間半くらい。
そして、その道のりは「尾瀬ヶ原」なのです。わーい。
裏道をひっそりと歩いたり 滝を見たり がつがつ山に登ったり
で、尾瀬の銀座とも言うべき「尾瀬ヶ原」は未体験・・という、
なんだかわけのわからないことになっておりました。
今回も、2日間で至仏山・燧ヶ岳と2つのお山に登っちまおう、なんて、
やっぱり、なんとも‘がつがつ系’の日程だったのですが、
その2つのお山の間には、なんと尾瀬ヶ原が広がっているのです。
ということは、尾瀬ヶ原を縦断できる、ということなのです。
やっと尾瀬っぽいとこに行ける!やったー、と、浮かれる私。
山2つ? 百名山? それがどーした、メインは尾瀬ヶ原よ、みたいな。
まぁ、至仏山は初めてだったので、それなりに楽しみにはしてましたが。
そんなこんなで、非常に暑かった金曜の夜、尾瀬行きの夜行バスに乗車。
しかし、夜行バスというものは、ほんっとうに寝れませんですね、はい。
お山に行く前の晩というのは、いつも、だいたいが
遠足の前の子供状態であまり眠れないのですが、
1時間寝たか寝ないかで山に登るというのはさすがに初めてです。
本当に歩けるのかなぁと不安に思いつつ、尾瀬・鳩待峠に到着。
朝ごはん用に持ってきた蒸しパンをかじって、出発したのでした。
******
「鳩待峠」は、至仏山への登山口になっています。

このときには、青空が見えていましたが、予報はアヤシげ。
「あぁ、このままお天気がもってくれれば」と、むなしい願い。
登り始めは、寝不足の身体に優しい、ゆるい傾斜の山道でした。
林の中を「これは○○草」とか言いながら、ゆったりと登る、
ステキな感じの山歩き。あぁ、久しぶりの山はいいねぇ。
ふっと景色がひらけて、遠くの山並みに嬉しくなるのです。

初めて訪れた至仏山の印象は「平坦なお山だなぁ」というものでした。
山なんで、平坦というのはおかしいのですが、
本当にゆるやかに登っていく感じです。
お花の写真なども撮りつつ、非常にいい気分。
ミヤマキンポウゲ

シナノキンバイ

これは、なに?

えーっと、これも、なに?

が、そんなことをしている間にひっそりと近づく、曇り空の気配・・・

そして、ふと気がつけば、周りはガスの中・・・

道標も、うすらガスの中にたたずんでいます。

見上げれば、あれは雨雲か。

・・と思えば、突然さぁっとガスも雲も切れて、下界が見渡せたり。
「どっちやねん」と言いたくなるような、これがお山の天気。

で、結局「どっちやねん」の答えは、「雨」だったのでした。
山頂までは、とってもたくさんの人が登っていたので
時折渋滞に巻きこまれたりしている間に、雨はどんどん強くなり。
横なぐりの雨。遠くで雷。あぁ、やっぱり‘山で雨女’健在。
そんな中で「え?もう山頂に着いたの?」と思ったら
石標には「小至仏山」の表示。‘小’ってなによ、‘小’って。
・・と、思いながら、さらにざくざく歩いていくと、
どれくらいの時間が経ったのかもよくわからなくなった頃に
やっと今度こそ「至仏山」の山頂に着きました。

が、相変わらず雨はじゃんじゃん降っているし、
周りはなーんにも見えないので、山頂に留まること1分くらい、
山頂の感慨もなにもないままに「山の鼻」方面の下山道に入ったのでした。
下っている途中で雨は徐々に上がっていきました。
たぶん、上の方だけでしか雨は降っていなかったんだと思います。
しかし、水というものは、高いところから低いところへ流れるもの。
上で降っていた雨がどうなるかといえば
↓こんなことやら

↓こんなことやら

・・になったりするわけです。
よーするに「道」がそのまんま「川」になるわけで。
なんというか、もう床上浸水みたいな下り道。
最初は靴が水没するのが気になったりしてましたが、
だんだん楽しくなってきてしまい、じゃばじゃば歩いてました。
↓楽しいついでに靴水没の写真も撮ってしまいました。

調子に乗っていたら濡れて滑りやすくなっている木段で
注文通りに滑って、「べちゃっ」とコケまして、
左足に2ヶ所、青タンつくってしまいました。
ついでにアゴも打ったのですが(どういうコケ方だ)、
そっちは外傷なし。あぁ、よかった。
で、どーでもいいですが、至仏山ってのは、ちとばかり詐欺っぽいです。
登り道は本当に緩やかでラクだなぁという感じだったのが、
下り道は妙に歩きにくいというか。
道が川になってたからというのもあるんでしょうが、
そうでなくても岩というか、大きな石がごろんごろんしていて、
水無しの時には、傾斜のある河原みたいな感じなんじゃないかと。
標高差も、登り道より下り道のほうが大きいようで、やけに長く感じるし。
「行きはよいよい、帰りはこわい」みたいなお山だと思いました。
まぁ、そんなことはさておき、やっとこ川道を下りきると、
そこは突然湿原でした。木道も乾いていて、歩きやすいことこの上なく。

そして、山の鼻の小屋に到着~。

ここでとりあえず、コーヒーを1杯。(他のみなさんはビール)あぁ、美味い。
今日の宿泊地、竜宮まではあと1時間半くらい。
そして、その道のりは「尾瀬ヶ原」なのです。わーい。
by namit100
| 2006-07-17 23:26
| 山をあるく
|
Comments(4)
尾瀬に行かれたんですね。幼い頃に行ったきりなので、記憶があやふやです。
青い空がどーん、白い雲がちらほら、グリーンのじゅうたんがびろーんだとさぞかし気持ちが良いことでしょうね。
しかしガスにけぶる湿原てのも、それはそれでしっとりとマイナスイオンに包まれて気持ちの良いことでしょう。
写真を見ていると、南関東から出たくてしょうがなくなります。ねっとり潮の風も好きですけど、清々しい緑の空気も吸ってみたいものです。
青い空がどーん、白い雲がちらほら、グリーンのじゅうたんがびろーんだとさぞかし気持ちが良いことでしょうね。
しかしガスにけぶる湿原てのも、それはそれでしっとりとマイナスイオンに包まれて気持ちの良いことでしょう。
写真を見ていると、南関東から出たくてしょうがなくなります。ねっとり潮の風も好きですけど、清々しい緑の空気も吸ってみたいものです。
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けーたろー さま
幼い頃に行かれたという尾瀬は、どの辺りだったのでしょう。やっぱり原のほうだったんでしょうか。
お天気がよいならよいなりの、悪いなら悪いなりの、良さがあるとは思いますが、どーにも天気悪い率が高すぎるのが悩みです。
緑の空気はよいですよ。私は、山にいる時が一番体調がいいです。普通の時なら1時間睡眠でこんだけ動けと言われても絶対ムリだし。
幼い頃に行かれたという尾瀬は、どの辺りだったのでしょう。やっぱり原のほうだったんでしょうか。
お天気がよいならよいなりの、悪いなら悪いなりの、良さがあるとは思いますが、どーにも天気悪い率が高すぎるのが悩みです。
緑の空気はよいですよ。私は、山にいる時が一番体調がいいです。普通の時なら1時間睡眠でこんだけ動けと言われても絶対ムリだし。
親に聞いてみたらば、あちこち連れて行ったよ、とのことです。当の本人はそこが尾瀬だったのか那須だったのか、はたまた白樺湖だったのか記憶が混在しておりますが・・・。
なみさんの写真はピントがキチッとしていてとても見やすくてキレイで良いですね。写真を見る感じではとても人だらけには見えないのですが、それもまた1つの技なんでしょうか。
なみさんの写真はピントがキチッとしていてとても見やすくてキレイで良いですね。写真を見る感じではとても人だらけには見えないのですが、それもまた1つの技なんでしょうか。
けーたろー さま
幼い頃にあちこち行かれてるんですね。ほのかにうらやましいです。うちはあまりアウトドアな家ではなかったのか、祖父母と母と静岡近隣の山・川に行った記憶しかありません。
写真は、全然技術もないし、小さいのだけが取り柄のデジカメいっちょですので、お恥ずかしいかぎりです。人だらけの写真はイヤなので、なんとか人のいないほう、いないほうへカメラを向ける努力はしております。しかし、この記事の最後の写真、ほんとに人だらけだなぁ。。。
幼い頃にあちこち行かれてるんですね。ほのかにうらやましいです。うちはあまりアウトドアな家ではなかったのか、祖父母と母と静岡近隣の山・川に行った記憶しかありません。
写真は、全然技術もないし、小さいのだけが取り柄のデジカメいっちょですので、お恥ずかしいかぎりです。人だらけの写真はイヤなので、なんとか人のいないほう、いないほうへカメラを向ける努力はしております。しかし、この記事の最後の写真、ほんとに人だらけだなぁ。。。

仕事と育児に追われる毎日にウルオイを!求めつつもちっとも更新できてませんブログ byなみ
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