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「鴎」(マリーンズに非ず)

昨日は、とある大学合唱団の演奏会に行きました。
合唱団の演奏会というものに行くのは初めてで、新鮮でした。
けっこう広いホールだったのですが、こんなにお客さん来るんだーとか。
わりと有名な合唱団のようです。

前半はほとんどが谷川俊太郎さんの詞の曲で、主にア・カペラの合唱。
なんと、ひとつも知っている歌がなかったのですが、
そのスジ(合唱界?)ではメジャーな曲なのかもしれません。
女声がとてもとてもきれいでした。
男声も決めるところはしっかり決まってたと思います。さすがだ。
ホールの暖かさと心地よいハーモニーにつられて
ちょっと意識飛んでたところもあったけど・・・。

後半は、合唱劇というのか合唱オペラというのか、
(そういうジャンルがあるのかは存じませんが)
ストーリーがあって合唱で進んでいくという形式のものでした。
なんせ、こういう形の合唱というのは初めて出会うものなんで、
どうしてそんな体勢(中腰や座ってなど)で歌えるの? とか
どうしてばらばらの位置にいるのに、声がまとまるの? とか
疑問は尽きませんです。
途中からは、ただただすごいなーと思いながら、
気づいたら身を乗り出して見てました。
で、全部で2時間ほどのステージ、あっという間でした。
いいもの見せて(聴かせて)いただきました。はぁ。


実は、この合唱団の方々には昨年大変お世話になったことがあり、
その時に聴かせていただいた合唱の中の一曲が
「鴎」(三好達治:作詞/木下牧子:作曲)でした。
これもそのスジでは超有名な合唱曲であるらしいのですが、
そのスジではない私は、その時に初めて聴いた歌でした。

幾度も繰り返される、
「ついに自由は彼らのものだ」というフレーズが、
合唱団の美しいハーモニーとあいまってとにかく印象的で、
詞には「鴎」という言葉が一度も出てこないにもかかわらず、
空を悠然と飛ぶ鴎を思い描くことができるような素晴らしい歌でした。
ほんとにふわーっと涙が出そうになるほど、
聴いていて心に響くものがありました。
そして、こんなふうに心が動かされるのは、
これが合唱だからっていうのもあるのかな、なんて考えたりもして。

合唱には声の集まりとか重なりだからこそのエネルギーがあって、
そこから描き出されて広がる世界はとても魅力的で、
自分は合唱が好きだなぁ、などと思うのでした。



by namit100 | 2006-01-12 23:24 | 音をきく

仕事と育児に追われる毎日にウルオイを!求めつつもちっとも更新できてませんブログ byなみ
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