八ヶ岳へその3:赤岳~中岳~阿弥陀岳~美濃戸
3日目。あっという間に最終日です。
朝焼けから始まる一日。あぁ、やっぱりきれい。
残念ながら太陽そのものは見えませんでしたが。


朝陽がやわらかくさしこむ、小屋の入り口。

さて、さっそく赤岳を下っていきます。
赤岳の頂上直下から延々と続く岩場、クサリ場。

うーん、これも途中で撮ったんだけど・・どこ?


なんだかとんがっている中岳を越したところで、
ザックを置き去りにして阿弥陀岳に登るんだそうだ。
しかし、この阿弥陀岳って・・
正面から見ただけでも・・上のほう、岩しかないし。
はぁ。また、岩か。
登り始めたら、やっぱり岩々してるし。
なんつーか、もう「岩は間に合ってます」って気分です。

しかし、お花はかわいい。

いやもう、これくらいは楽しみがないと、やっとれんです。
・・というくらい、本当に岩にウンザリしてました。
あまりにウンザリしすぎて、もはや‘三点確保’も怖くない。
あれ? それって進歩してんのか? よくわかんない。
阿弥陀岳の頂上からの景色は、ばっちり。
下界まで見下ろせて、本当に美しいものでした。

しかし、私の頭の中は「あー、また、あの岩降りるのかー」
と、ウンザリちゃんがささやいていたのでした。
阿弥陀岳を降りて、再びザックを背負い、いよいよ下山。
途中で、前日の横岳全貌を見渡すことができました。
「あそこを登ったのねー」という感慨もなくはなかったけど、
どちらかというと、
「あんなとこ登るなんて、絶対、頭オカシイよね」
って感じですね。と言ったら、笑われたけど。
「人はなぜ山に登るのか」
なーんて言葉が頭をよぎっちゃったり。
たぶんね、壮大なる自己満足なんだろうな、山に登るって。
山をこよなく愛したじーちゃんに、いっぺん聞いてみたかったな。
そんなことを思いつつ、ひたすら歩く下り道。
途中の行者小屋という小屋で飲んだ、
りんごジュースが美味しくて、元気100倍。
周りも林に戻ってきたし、そこからは快調な下山でした。

後はもう、バスのある美濃戸口までがんがんに歩き、
下山後のお約束、温泉へ。
で、今回でわかったのは。
私、岩場が好きじゃないんだなぁってこと。
体力的には全然キツイわけでもなくて、
身体は余裕でついていくんだけど、
どーも心がついていかないんだな。
過剰な恐怖心はなくなったけど、岩場は楽しめない。
なんか、気持ちはどーでもいいままに、
足と手だけが進んでいくようなばらばらな感じで。
・・・というようなことを、お風呂あがりに
きゅうりをかじりながら‘お師匠さん’に話していました。
‘お師匠さん’は「別に決めつけなくていいんじゃない」
「肯定も否定もなく」と言ってくれてたけど、
やっぱり自分は1000mくらいまでのお山でごそごそしてるのが
合ってるんじゃないかって思うんだよねぇ。
・・・が。
帰ってきてみると、あのウンザリする岩場が
けっこう懐かしいような気がしている自分がいる・・あれぇ?
なんだろうなぁ、これって。
「人はなぜ山に登るのか」なんてちっともわかんないけど、
これって、きっと、山が好きなんだ。
なんだか、もひとつお山にはまってしまったような、
そんな気がする八ヶ岳行きでした。
朝焼けから始まる一日。あぁ、やっぱりきれい。
残念ながら太陽そのものは見えませんでしたが。


朝陽がやわらかくさしこむ、小屋の入り口。

さて、さっそく赤岳を下っていきます。
赤岳の頂上直下から延々と続く岩場、クサリ場。

うーん、これも途中で撮ったんだけど・・どこ?


なんだかとんがっている中岳を越したところで、
ザックを置き去りにして阿弥陀岳に登るんだそうだ。
しかし、この阿弥陀岳って・・
正面から見ただけでも・・上のほう、岩しかないし。
はぁ。また、岩か。
登り始めたら、やっぱり岩々してるし。
なんつーか、もう「岩は間に合ってます」って気分です。

しかし、お花はかわいい。

いやもう、これくらいは楽しみがないと、やっとれんです。
・・というくらい、本当に岩にウンザリしてました。
あまりにウンザリしすぎて、もはや‘三点確保’も怖くない。
あれ? それって進歩してんのか? よくわかんない。
阿弥陀岳の頂上からの景色は、ばっちり。
下界まで見下ろせて、本当に美しいものでした。

しかし、私の頭の中は「あー、また、あの岩降りるのかー」
と、ウンザリちゃんがささやいていたのでした。
阿弥陀岳を降りて、再びザックを背負い、いよいよ下山。
途中で、前日の横岳全貌を見渡すことができました。
「あそこを登ったのねー」という感慨もなくはなかったけど、
どちらかというと、
「あんなとこ登るなんて、絶対、頭オカシイよね」
って感じですね。と言ったら、笑われたけど。
「人はなぜ山に登るのか」
なーんて言葉が頭をよぎっちゃったり。
たぶんね、壮大なる自己満足なんだろうな、山に登るって。
山をこよなく愛したじーちゃんに、いっぺん聞いてみたかったな。
そんなことを思いつつ、ひたすら歩く下り道。
途中の行者小屋という小屋で飲んだ、
りんごジュースが美味しくて、元気100倍。
周りも林に戻ってきたし、そこからは快調な下山でした。

後はもう、バスのある美濃戸口までがんがんに歩き、
下山後のお約束、温泉へ。
で、今回でわかったのは。
私、岩場が好きじゃないんだなぁってこと。
体力的には全然キツイわけでもなくて、
身体は余裕でついていくんだけど、
どーも心がついていかないんだな。
過剰な恐怖心はなくなったけど、岩場は楽しめない。
なんか、気持ちはどーでもいいままに、
足と手だけが進んでいくようなばらばらな感じで。
・・・というようなことを、お風呂あがりに
きゅうりをかじりながら‘お師匠さん’に話していました。
‘お師匠さん’は「別に決めつけなくていいんじゃない」
「肯定も否定もなく」と言ってくれてたけど、
やっぱり自分は1000mくらいまでのお山でごそごそしてるのが
合ってるんじゃないかって思うんだよねぇ。
・・・が。
帰ってきてみると、あのウンザリする岩場が
けっこう懐かしいような気がしている自分がいる・・あれぇ?
なんだろうなぁ、これって。
「人はなぜ山に登るのか」なんてちっともわかんないけど、
これって、きっと、山が好きなんだ。
なんだか、もひとつお山にはまってしまったような、
そんな気がする八ヶ岳行きでした。
by namit100
| 2005-08-09 23:44
| 山をあるく
|
Comments(4)
えー、山好きだけど、なみさんほど本格的に登山するわけでもなく、(登山と言うより、山に篭もるんですよね、自分の場合)、なんとなーく気が引けて、コメントできなかったのですが、八ヶ岳、やっぱりいいですね♪
最近、夏は身動きがとれないので、うらやましくて仕方ありません。でも、ここの写真で、山に篭もる自分を想像したりして楽しんでます。
八ヶ岳か~、毎年、子供を連れて行ってました、そう言えば。林間に。笑
最近、夏は身動きがとれないので、うらやましくて仕方ありません。でも、ここの写真で、山に篭もる自分を想像したりして楽しんでます。
八ヶ岳か~、毎年、子供を連れて行ってました、そう言えば。林間に。笑
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DAI さま
えー、自分、すんごい’なんちゃって山歩き’なんで、
本格的と言われるとむずがゆいですが。
山に篭もるって、いい響きですね。仙人みたい。
そちらのほうが本格的なような気も・・・。
林間で八ヶ岳行ったりするんですね。
まさか、あの岩岩・鎖鎖のところ・・ではないですよね・・?
八ヶ岳は場所によっていろいろな表情があるらしいので
また行ってみたいなぁと思ってます。いいとこですね。
えー、自分、すんごい’なんちゃって山歩き’なんで、
本格的と言われるとむずがゆいですが。
山に篭もるって、いい響きですね。仙人みたい。
そちらのほうが本格的なような気も・・・。
林間で八ヶ岳行ったりするんですね。
まさか、あの岩岩・鎖鎖のところ・・ではないですよね・・?
八ヶ岳は場所によっていろいろな表情があるらしいので
また行ってみたいなぁと思ってます。いいとこですね。
>岩岩・鎖鎖
あ、そういう所は行ってないです。もう少し穏やかなといっても、それなりに山道なルートでした。ただ、林間に行く時は、車椅子の子の介助がほとんどだったので、子供背負って登ってた記憶。
ハッハッハー!!先生は力持ちだからへっちゃらだぞ~!!と、言いつつ、先生、正直、死にそうにしんどかったです。はい。笑
あ、そういう所は行ってないです。もう少し穏やかなといっても、それなりに山道なルートでした。ただ、林間に行く時は、車椅子の子の介助がほとんどだったので、子供背負って登ってた記憶。
ハッハッハー!!先生は力持ちだからへっちゃらだぞ~!!と、言いつつ、先生、正直、死にそうにしんどかったです。はい。笑
DAI さま
>先生は力持ちだから
それはそれは・・しんどかったことでしょう。
もうちょっと大きな子供たちになると、先生、ほんとに死んじゃいそう・・・
林間で知り合いの男子中学生(かなり大きい)が捻挫したときに、土砂降りの中かついで下山した教員、「その時は必死だから下りたけど、普通にやれって言われたらやっぱりキツイだろうなぁ」と言っておりました。
同じ場面に遭遇したとして、自分に中学生かついで山下りれるんだろうか・・。
>先生は力持ちだから
それはそれは・・しんどかったことでしょう。
もうちょっと大きな子供たちになると、先生、ほんとに死んじゃいそう・・・
林間で知り合いの男子中学生(かなり大きい)が捻挫したときに、土砂降りの中かついで下山した教員、「その時は必死だから下りたけど、普通にやれって言われたらやっぱりキツイだろうなぁ」と言っておりました。
同じ場面に遭遇したとして、自分に中学生かついで山下りれるんだろうか・・。

仕事と育児に追われる毎日にウルオイを!求めつつもちっとも更新できてませんブログ byなみ
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