たまには本のことなど。
-徒然草-
「徒然草」の序文を全部言えて、ちょっとびっくりした本日です。
っつっても、すごーく短いんですけど、
中学生時代の暗記体験って恐ろしい・・・
(平家物語の「祗園精舎の・・」ってのも、その類ですわね)
‘あやしうこそものぐるほしけれ’は、感覚ではわかるけど
訳がうまくできなくて、自分の中学生当時教えてくれてた先生も
「そのもやもやした感じがいいんだ」とか言ってた記憶がありますが、
今でも現代語訳難しいって思います。
説教くさくてウザイような気もしつつ、
「徒然草」は、何気にけっこう好きだったりしました。
なんか、周囲の人となつかし話をしてた時に
「徒然草」の話題になったことがありまして。
中学・高校時代に誰もが一度は触れてるだけあって、
けっこうみんなひとつふたつの話は覚えてるみたいです。
「雪のおもしろう降りたりし朝・・」とか
やたらと出てくる「仁和寺」ってキーワードとか
「高名の木のぼり」の話とか
釜かぶって取れなくなった人の話とか
「大臣」の読み「おとど」がなぜだか異様におかしくて
意味もなく「おとど・・」とつぶやいてたとか
250くらいある話の中で私が一番好きなのは、四○段(たぶん)。
どっかにきれいな娘がいたんだけれど、
この娘が栗ばっか食べてて米を食べないから
親が嫁に出さん!・・・というような話。
「だからなんなんだ」とツッコミいれてみたところで、
結局やっぱりようわからん。そこがいい。
-ミステリっていうか謎解きっていうか推理もの-
買ったまま読んでない本がざくざく溜まってきたので、
体調復調中の週末にちょこちょこと読んでおりました。
その中に泡坂妻夫氏の短編集「煙の殺意」があって、
久々にこの人の本読んだら、やっぱりおもしろくて
なんだか嬉しかったのです。
泡坂妻夫氏は、ミステリというか謎解きというか推理ものというかを
書く作家さんです。(私としては、‘謎解き’がもっともしっくりきますが)
私は‘ミステリ長編小説’‘長編推理小説’が大変苦手です。
小説の中で何か事件が起こると、とたんに、
犯人は誰!? どういうふうに決着するんだ!?
・・と、気になって気になって、とても読み進めるどころではなくなり、
しかたがないので、すべてすっとばして結末を読んでしまうんです。
で、結末を知って安心したところで、もう一度最初に戻って読む、
という、明らかに小説にも作者にも失礼な読み方になってしまいます。
しかもこの読み方、安心して読めるのはいいけど、
だいたい、すごーくつまらなくなったりするのね。(当然だ)
この読み方でも楽しんで読めるミステリ系の長編小説って
宮部みゆきさんのくらいかも。
(彼女の作品の場合、途中をすっとばして結末読んでも、
だいたい何がなんだかわからない。
しかも、結末わかってても何度でも読みたくなることが多い。
ようするに、魅力的、なんだと私は思う)
なので、ミステリ系を読むときには、できるだけ短編が好ましいのです。
で、ずーっと昔、実家の父の本棚で泡坂さんの「亜愛一郎」シリーズ、
という連作短編を見つけ、最初の一話をぱらぱらっと読んで、
小躍りしながら次の一話、また次の一話・・と読んでしまったものでした。
もぉ、じゃんじゃん人は死ぬのですが、全然陰惨さもなくて、
なんだか奇妙な話の展開、すっとぼけた登場人物、
ベタなユーモア(っていうのか?)やダジャレっぽい名前、
そんなものに丸めこまれている間に「あっ・・!」と謎が解けて
(これも鮮やかで、ほんとに「あっ・・!」って言ってしまう時もある)
あっけらかんと話が終わってしまう。
これって、それまでに味わったことのない、ものすごい快感でした。
謎解きもさることながら、短編ならではのキレもあって。
このシリーズ(当時は2冊)、結局そのままくすねて、
引越しとともに持ち歩くメンバーとなりました。
(シリーズ最終となる3冊目は、後に自分で買いましたが)
結末もなんも知っていながら、たまーに読み返すとやっぱり快感です。
で、今回読んだ短編集で、自分の中に‘第二次泡坂ブーム’到来。
入手できる作品が限られているっぽいけれど、
こまめに探してみようっと。もちろん短編集限定で。
「徒然草」の序文を全部言えて、ちょっとびっくりした本日です。
っつっても、すごーく短いんですけど、
中学生時代の暗記体験って恐ろしい・・・
(平家物語の「祗園精舎の・・」ってのも、その類ですわね)
‘あやしうこそものぐるほしけれ’は、感覚ではわかるけど
訳がうまくできなくて、自分の中学生当時教えてくれてた先生も
「そのもやもやした感じがいいんだ」とか言ってた記憶がありますが、
今でも現代語訳難しいって思います。
説教くさくてウザイような気もしつつ、
「徒然草」は、何気にけっこう好きだったりしました。
なんか、周囲の人となつかし話をしてた時に
「徒然草」の話題になったことがありまして。
中学・高校時代に誰もが一度は触れてるだけあって、
けっこうみんなひとつふたつの話は覚えてるみたいです。
「雪のおもしろう降りたりし朝・・」とか
やたらと出てくる「仁和寺」ってキーワードとか
「高名の木のぼり」の話とか
釜かぶって取れなくなった人の話とか
「大臣」の読み「おとど」がなぜだか異様におかしくて
意味もなく「おとど・・」とつぶやいてたとか
250くらいある話の中で私が一番好きなのは、四○段(たぶん)。
どっかにきれいな娘がいたんだけれど、
この娘が栗ばっか食べてて米を食べないから
親が嫁に出さん!・・・というような話。
「だからなんなんだ」とツッコミいれてみたところで、
結局やっぱりようわからん。そこがいい。
-ミステリっていうか謎解きっていうか推理もの-
買ったまま読んでない本がざくざく溜まってきたので、
体調復調中の週末にちょこちょこと読んでおりました。
その中に泡坂妻夫氏の短編集「煙の殺意」があって、
久々にこの人の本読んだら、やっぱりおもしろくて
なんだか嬉しかったのです。
泡坂妻夫氏は、ミステリというか謎解きというか推理ものというかを
書く作家さんです。(私としては、‘謎解き’がもっともしっくりきますが)
私は‘ミステリ長編小説’‘長編推理小説’が大変苦手です。
小説の中で何か事件が起こると、とたんに、
犯人は誰!? どういうふうに決着するんだ!?
・・と、気になって気になって、とても読み進めるどころではなくなり、
しかたがないので、すべてすっとばして結末を読んでしまうんです。
で、結末を知って安心したところで、もう一度最初に戻って読む、
という、明らかに小説にも作者にも失礼な読み方になってしまいます。
しかもこの読み方、安心して読めるのはいいけど、
だいたい、すごーくつまらなくなったりするのね。(当然だ)
この読み方でも楽しんで読めるミステリ系の長編小説って
宮部みゆきさんのくらいかも。
(彼女の作品の場合、途中をすっとばして結末読んでも、
だいたい何がなんだかわからない。
しかも、結末わかってても何度でも読みたくなることが多い。
ようするに、魅力的、なんだと私は思う)
なので、ミステリ系を読むときには、できるだけ短編が好ましいのです。
で、ずーっと昔、実家の父の本棚で泡坂さんの「亜愛一郎」シリーズ、
という連作短編を見つけ、最初の一話をぱらぱらっと読んで、
小躍りしながら次の一話、また次の一話・・と読んでしまったものでした。
もぉ、じゃんじゃん人は死ぬのですが、全然陰惨さもなくて、
なんだか奇妙な話の展開、すっとぼけた登場人物、
ベタなユーモア(っていうのか?)やダジャレっぽい名前、
そんなものに丸めこまれている間に「あっ・・!」と謎が解けて
(これも鮮やかで、ほんとに「あっ・・!」って言ってしまう時もある)
あっけらかんと話が終わってしまう。
これって、それまでに味わったことのない、ものすごい快感でした。
謎解きもさることながら、短編ならではのキレもあって。
このシリーズ(当時は2冊)、結局そのままくすねて、
引越しとともに持ち歩くメンバーとなりました。
(シリーズ最終となる3冊目は、後に自分で買いましたが)
結末もなんも知っていながら、たまーに読み返すとやっぱり快感です。
で、今回読んだ短編集で、自分の中に‘第二次泡坂ブーム’到来。
入手できる作品が限られているっぽいけれど、
こまめに探してみようっと。もちろん短編集限定で。
by namit100
| 2004-11-22 22:55
| 本をよむ
仕事と育児に追われる毎日にウルオイを!求めつつもちっとも更新できてませんブログ byなみ
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