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受け入れるって、すごいことだ。


カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」

知り合いが「読後呆然」というメールを送ってきたので、
興味を持ち、どんな話かもわからないまま読み始めました。
読んだ後、呆然とはしなかったけど・・・ぼーっとはしました。

内容は詳しく書かない方がよいと思うので、
曖昧な書き方になってしまうのですが・・・。

主人公たちの存在がどういうものかを直接的にあらわす言葉は
2度ほどしか出てきませんが、
彼・彼女たちは、たったひとつの目的のために生まれて死んでいく、
言ってみれば家畜のような存在です。

しかし、延々と語られる主人公の回想の中の彼・彼女たちは、
笑ったり泣いたり、喜んだり悲しんだり、
人を愛し、友人と語り合い、たくさんの思い出を抱え、
そこにあるのはまぎれもない「人生」とかいうものです。
それが読んでいるこちらの気持ちをぞわぞわさせ、
最後にはどうにもこうにもやりきれない思いを抱かせます。

設定自体は、そんなに目新しいものではないかもしれません。
重要なのは設定自体ではないような気がします。

ヘールシャムで生活する彼・彼女たちは、
ルーシー先生の言う通り
「教わっているようで教わっていない」状態です。
自分たちの存在について、未来について、
知ってはいるけれど、本当には理解していません。
けれども、やがてヘールシャムから出て行った彼・彼女たちは、
訪れる現実を受け入れて、やがて`使命を終える’ことになります。
小さな夢を抱くこともありますが、運命は変わりません。

抗うのでもなく、絶望するのでもなく、諦めるのでもなく、
「使命」という言葉を使いながらしかし使命感に燃えるのでもなく、
ただただ受け入れる。

ただ受け入れるということは、なんてすごいことなんだろう。
・・・それが一番印象に残ったことでした。

どうやってもまとまった文章にはならないけれど、
なにか書いておきたくなるような、そんな一冊、でした。
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by namit100 | 2007-01-31 19:22 | 本をよむ

いぬがみけ&いおうじま、はしごしてみた。

新年早々、新春にふさわしいとはどーにも言い難い映画を、
一日のうちにハシゴしてみてしまいました。
そんなわけで、2本まとめてあまりに簡潔な、かじょうがき。
あ、ちなみにネタバレとかなんとかいうもんはないと思います。
ストーリーのこととか、全然書かないと思うので・・・。

******

犬神家の一族

・観に行く当日まで、なぜか「八ツ墓村」だと思いこんでいて、
 上映している所を検索しても「該当しません」とか言われて困惑。
 「犬神家」だと判明して、ちょっとがっかり。
 「八ツ墓村」の、不気味なおばーちゃん二人連れを観たかったので。

・お客さん、若者が意外に多かったです。
 わざわざ映画館で観る必要があるとも思えないのですが。
 じゃぁ、なんで観に行ったかといえば、
 それは、石坂浩二さんが金田一だからです。

・というわけで、石坂さん目当てだったわけですが、
 全般的になんだかとても豪勢な配役ではありました。
 とりあえず、冒頭で亡くなった後は写真でしか出てこない役に
 仲代達矢さんとか、意味もなく豪勢すぎるから。

・女優さんも豪勢。
 冨司純子さん・松坂慶子さん・萬田久子さんの腹違い姉妹、
 迫力がありますわ、やっぱり。
 アップとかで迫られると、思わず頭のけぞらせてしまいそう。
 ついでに、松坂さんのどえらい首の太さにびっくり。
 いつの間にあんなことになってしまったんだろう・・・?

・こそっと、林家喜久蔵&中村玉緒夫妻が、ほけーっとしてて
 いい感じだったり。ちょっとほっとするよね、こういう人たち。

・怖いのとか、スプラッタとか、そういう類の映画は苦手ですが、
 横溝正史モノって、表現が漫画ちっく・作り物ちっくなので、
 案外平気だったりします。
 予告でやってた、「湖から足がにゅーっ」とか。

 以前やってた「リング」という映画、
 途中まですごーく怖かったんだけど
 貞子がずるりと画面から出てくるシーンを見た途端、
 「あ、なんか漫画ちっく」とか思ってあんまり怖くなくなった、
 ってのも、そういう感覚ですかね。

・んで、やっぱり石坂さんの金田一耕助はよいです。
 いろんな方がやってますが(最近は稲垣吾郎さんかな)
 個人的には、一番しっくりくるような気がします。

・観終わった後には、ただただ「横溝正史モノをみたー」って感じ。
 旧家とか家柄とか遺産とか確執とか因習とか、
 なんだかどよ〜んとしたもんが渦巻く、おどろおどろしい世界。

******

硫黄島からの手紙

・イーストウッドさんが監督って、つい最近まで知りませんでした。
 で、観てみても、アメリカの人がつくった映画という感じは
 あんまりしませんでした。
 別に日本的なものが勘違いされて描かれている感じでもなく、
 ヘンなサムライがどーとかいう感じでもなく。
 
 まっとうな(として描かれている)上官2人が、
 どちらもアメリカにいた経験がある人、ってとこは、
 ちょっとひっかからないでもなかったけど、
 まぁ、実際にそんなもんだったのかも。

・ともかく、俳優さんたちはみなさんよかったです。
 渡辺謙さんはちょっと早口だったけど、さすがの演技。
 伊原剛志さんは、かっこよすぎです。ずるいです。

 ウワサの(?)二宮くん、しっかりやっててびっくりしました。
 しかし、裕木奈江さん(久しぶり!)との夫婦っぷりは、
 あまりにも童顔すぎて、アメリカ人のみなさんからだと、
 おこちゃまにしか見えないのでは?
 (っていうか、私から見ても若すぎっって感じだったし・・)

・硫黄島の戦いって、とにかくみんな戦死した大きな戦い、
 ってくらいしか知らなかったけど、
 ちょっと調べてみたら本当にすごかったんですね。
 映画の中では、時間の流れがよくわからなかったけれど
 (この期間が何ヶ月とか、米軍上陸してから何日くらいとか)
 こんなに長かったんだーと思うと、よけいに苦しさが増すような。

・全体として、わりといい映画だと思ったのだけれど、
 どーしても自分にはダメなところがひとつだけ。

 以前、「プライベート・ライアン」っちゅう映画がありまして。
 これも戦争の映画なんですが、その始まりってのが、
 攻撃されて兵士がばたばた倒れていくシーンが延々続くもので。
 淡々とはしているんだけれど、もう「これでもか」っちゅうくらい、
 とにかく目の前で人が倒れて死んでいく。

 で、この映画でも、「これでもか」なところがあったりして。
 途中で、命令されて手榴弾で自決しまくるところがあるんだけど、
 そこらあたりも、なんだかこう「これでもか」っちゅう感じでねぇ・・。

 「犬神家」みたいに作り物ちっくならばいいんだけれど、
 リアルな感じで「これでもか」を突きつけられると、弱いンです。
 ヘンなとこヘンな風に想像力が発達しすぎてるのか・・・。
 (本当に、途中で気持ち悪くて泣けてきた・・)

・お客さん、たくさん入ってました。
 こちらは年配の方も多く見受けられました。
 しかし、やっぱり新春向けの映画ではないよなぁ〜。
 っていうか、なんかこう、
 もうちょっと生きる気力のわく映画を観たい気分になった、うん。
 こんな映画のハシゴは、もうしないしよう・・・。
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by namit100 | 2007-01-07 22:00 | 映画をみる

あけましておめでとうございます。

っていうか。
12月、1件も記事書いていなかったことに気づいて、
愕然としている年明けでございますが。

皆様いかがお過ごしでしょうか。
旧年中は諸々ありがとうございました。

昨年後半から異様なる失速を見せているこのブログ、
この先もどうなるんだかわかったもんじゃぁないんですが、
まぁぼちぼちとよろしくお願い申し上げますです、はい。

・・・ということで、相変わらずとってつけたような新年のごあいさつでした。

いやまぁですね、昨年は実は怒涛みたいな1年だったわけです。
‘人生で初めて’のてんこ盛りみたいな。
んで、12月はといえば、そんな1年の総仕上げのよーな1ヶ月で。

年末に早期業務終了して海外に行く、なんてこともしてしまいました。
世の中の働くみなさん、ごめんなさい。

でですね、帰国してみたら、成田からの電車の中で
「ズレータ、ロッテ入団」
とかいう見出しの新聞を読んでいる人がいて、
「なんじゃぁ、そりゃぁっ!!」とかね。
いいのか、そんなんで?・・と、
何に対してなんだか、まったくわかんない理不尽さを感じた年の瀬。

気がついたら、いつも通り静岡で新年を迎えておりました。

そういえば、やっと後厄が終わったんですよ。
かと思うと、今年は細木数子さん仰るところの‘大殺界’なんですよ。
なんだかイヤな感じよね。
んで、このまえの大殺界の時には、
いきなり1月に阪神淡路の震災に遭遇したので、ちょっと怖かったりして。
大丈夫だと信じたいところです。信じましょう。

まぁ、どーでもいい話ばっかですが。
久々にブログ書いてみたら、なんだか書き方忘れてるっぽい。
元々、どーでもいい話ばっかだったような気もするけど・・・
ともかくも、今後ともよろしくお願いいたします~。ではでは。
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by namit100 | 2007-01-03 17:47 | 毎日のそんなこんな

仕事と育児に追われる毎日にウルオイを!求めつつもちっとも更新できてませんブログ byなみ
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