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富士山編②:眠らない富士山&撤退道中

さて、山小屋に入っても降り続く雨。
これでは私の目的「星空」は絶望的です。
しかししかし、あきらめきれない。
もしや夜中から晴れたりしないものかと未練たらたら、
19時頃に寝床に入りました。
風のうなり声と雨音を聞きながらいつの間にか眠っていたようです。

なんとなく周囲がざわついて目が覚めました。
富士山では頂上でご来光を見る人たちが深夜に出発したりすると
聞いていたので、もう1時か2時くらいかと思って時計を見ると
あれ?まだ22時すぎ?

お手洗いに行きがてら寝床を出てみると・・・え、なんだコレは。

山小屋に入った所が食事用の広いスペースになっているのですが
そのスペースいっぱいに人がすわりこんでいる!
どうやら徹夜登山組の方々が休憩に訪れているようです。

こんな天気のこんな時間にじゃんじゃん人が登ってくるなんて、
普通の山ではありえない。ますます富士山とは異様なところ。
などと思っている間にも、ドアは開き、
新たなずぶぬれの人が次々と入ってきます。
壁際で着替えをしたり、中には足が冷え切って動かなくなったのか、マッサージを受けている人もいます。

寝床にもどっても、ざわめきでとてもじゃないけど寝れません。
そうこうしているうちに落石らしきドンガラガッシャーン
落雷らしきガラガラピッシャーン、など外の音もヒートアップ
今歩いている人たちは大丈夫なのでしょうか。

その後、登山を続ける人、山小屋の2階で休憩をする人、
などにわかれたようで、
1時頃に再び寝床を出てみると、だいぶ人は減っていました。

そこから私は眠ってしまいましたが、同じグループの人によると、
2時頃には外国人がやってきて「もう死んでしまう」などと
英語ですんごい剣幕で山小屋の人に訴えていたそうです。
そりゃそうだ、外は真冬の夜中の気温で暴風雨、
ほんとに真剣に「死んじゃうかも」って思うよなぁ。

さて、ご来光もガスの中から切れ切れに、という状態で朝を迎え、
翌朝のお天気は悪くないもよう。
ただ、風は前日にもまして強くなっており、
頂上付近はもっと強いだろうという山小屋の方のお話もあって、
子供連れ(?)の我がグループは頂上をあきらめ、
この8合目からそのまま下山することになりました。

富士山編②:眠らない富士山&撤退道中_b0008526_1203058.jpg初富士が9名中7名だったので、
残念ではありましたが。
大人だけだったら行っちゃってただろうな。
・・・それもちょっとコワイけど。
8合目3200mでの記念撮影を終え、
撤退いたします。



富士山編②:眠らない富士山&撤退道中_b0008526_122967.jpg下山道に入り、強風の中下りますが、
うちの母が言っていた、
「富士山は見えてからが長い」
という言葉の意味がよーくわかりました。






上の方は木がないので見晴らしがよく、そこにジグザグに道がつけられているので、5合目あたりの樹林帯がすぐそこに見えているのにいつまでもいつまでも着きません。
登る時にもお天気がよかったら、おんなじ状態なのでしょうね。
頂上見えてるのに着かない・・・そっちの方がつらいかも。

いつまでも着かないながらも、ずっと下りなのでやっぱりラクです。
前日は雪の精になっていた中学生たちもすっころびながら
元気にかけおりていました。ゲンキンなもんです。
コンタクトレンズ使用者の私には、3000円で買ったへんなゴーグルが
大活躍いたしました。


富士山編②:眠らない富士山&撤退道中_b0008526_1211397.jpg←ブルドーザーに会いました。







富士山編②:眠らない富士山&撤退道中_b0008526_1222211.jpg←なんだか芸術的な雲。
 雲ができ、それが集まって
 さらに大きな雲になる。
 見飽きない光景でした。






結局8合目まで登って下りただけですが、
これはこれで貴重な体験でした。
(同行の富士山体験済み2人は4~5回目だそうですが、こんな荒天は初めてだったそうです)

次に来る時は、絶対に「星空」を見る!見ずに死ねるか!
ついでに3776mにも到達する!
リベンジ登山に燃えて、今回の富士山行は終了したのでした。



by namit100 | 2004-08-19 01:27 | 山をあるく

仕事と育児に追われる毎日にウルオイを!求めつつもちっとも更新できてませんブログ byなみ
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