カーネーションの「やるせなく果てしなく」

いったい何回くらいこの歌を聴いたんだろう?
たまにそんなことを考えるけれど、よくわからない。
ただ、何回・何十回・何百回聴いても。

この歌が愛しくてたまらない。
歌に勇気だとか希望だとか、そんなものを与えられるってことが
本当にあるんだと思わずにいられない。
そして、聴き終わった後に少しばかりの悔しさが残る。

それはこの先もきっと変わらないだろうと、そう思う。

******

カーネーションとの出会いは今から10年以上前、「EDO RIVER」。
その後、新しいアルバムが出れば買い、再発された昔のアルバムも買い、
何度も何度もひたすら聴いていたカーネーションの音楽。
しかし、ある日、カーネーションは5人から3人になりました。
「EDO RIVER」でのメンバー自体が、初期の頃とは入れ替わっていて
すでに‘オリジナルメンバー’ではなかったものの、
自分の出会いだったし、実際もっとも長く固定されていたのもあって、
私の中では鉄壁であったので、そのショックはかなり大きいものでした。

3人になったカーネーションはさっそくシングルを出しましたが、
シングル買わない主義だし、聴くのが怖い気もして、まったく聴かないまま。
メンバーチェンジの翌年、夏の終わりに出たアルバム
「LIVING / LOVING」が、ようやく新しいカーネーションとのご対面でした。

その1曲目「やるせなく果てしなく」
イントロと最初の「らーらーらーらー」を聴いただけで
「あーーーー」と、声だかため息だかわからないものが溢れました。

びっくりするほど美しいメロディ、直枝さんでしかありえない歌詞、
どこまでも伸びやかな歌声、すべてが力強さに満ちた、おと。

それは、カーネーションの新しい出発というよりは、
「なにか」から、
--それはたぶん、「LOVE SCULPTURE」「Parakeet & Ghost」という
  5人体制後期のアルバムを私があと一歩愛しきれなかった、なにか--
解き放たれたものであるかのような感じを、私は受けました。
同時に、直感的に「カーネーションは、大丈夫」そんな言葉が浮かびました。
なにがあっても、このバンドはカーネーションで居続けてくれるのだと。

ただ。聴き終わった後に続くのは。
あの5人のカーネーションで、この歌を聴きたかった。
そう思いました。
でも、3人のカーネーションでなければ、この歌はうまれなかった。
そうも思いました。
それは、今でもたぶんあの鉄壁の5人にこだわっている私には、
ちょっとばかり淋しく悔しいことで。

しかし、そんなツマラナイこだわりもどこへやら、
さらにアルバムの曲を聴き進めば、
それはどの曲もまぎれもなくカーネーションであり、
なおかつ、今までのカーネーションとはどこかちょびっと違う、
「やるせなく果てしなく」に満ちていたような力強さが
どこまでもしみわたっているのです。
(力強さとはあんまり関係ないけれど、
 個人的には、7「ハイウェイ・バス」のような曲を聴くと、
 やっぱりカーネーションはやめられんとか思ったり)

この不可思議な力強さは、やっぱり3人になってシンプルになって、
直枝さんの「うたのチカラ」もより強くなっていることとも
関わっているのかな・・とか思うと、またちょっとフクザツですが。

精緻につくられた模型のような世界から、吹きすさぶ荒野へ。
まさに、4「あらくれ」の
「見覚えのない風景でも
 この手の中で嵐が起こる前兆感じながら歩いてる
 ひどくあらくれて
 あらくれて」
そんな歌詞がぴったりとくるような、「LIVING / LOVING」の世界。

そして、ラストの11「OOH! BABY」の歌い出しに、
私はいつもなんとなく泣けてきてしまうのです。

「鋼みたいに強い男なんてどこにいる?いやしないさ
 晴れが続くと何故か不安になるしね 生きてるってそんなもんさ」

もぉ、こりゃほとんど反則ですわ・・直枝さん・・・。


「やるせなく果てしなく」に始まり、「OOH! BABY」で終わる、
こんなアルバムつくっちゃうカーネーションが、やはり愛しくてたまりません。
そうして、私はまた明日も生きていく気力などをもらいながら
カーネーションを聴いているのでありました。


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(ライフログ上から六番目)
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by namit100 | 2006-02-03 22:37 | 音をきく

仕事と育児に追われる毎日にウルオイを!求めつつもちっとも更新できてませんブログ byなみ
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