もう寝なくちゃと思いつつ本を読む。

このところ、伊坂幸太郎さんの小説にはまっています。

きっかけは、GWあたりに立ち寄った本屋さんで
鬼のように平積みされていた文庫本「ラッシュライフ」。
普段は平積みにはあまり手を出さないのですが、
聞いたことない作家さんでもあり、なんとなく、
ちょっと気になってふらっと買ってしまいました。

で、買っただけで、しばらくほうってあったのですが。
1週間ほど前、「あ、そういえば、あれまだ読んでないや」と
思い出して、ようやっと読み始めてみました。
最初の印象は、「うわぁ、字が大きい」
岩波文庫とかのあとに読むと、異様に字が大きいですわ。
読みやすくていいですけど。

全然ばらばらな(ように思われる)登場人物たちの物語が
それぞれにちょっとずつ描かれていくストーリー展開。
誰かの話が10ページくらい続いては、
突如また別の人物の話になる、そのくり返し。
映画でいえば「ショートカッツ」や「マグノリア」みたい、
と読んでいくうちに、どうやらそれぞれの話の時系列も
ばらばらであるらしいことに気がついて、
「パルプフィクション」っぽいかも・・とか思ったり。
(ちなみに、巻末の解説にこれらの映画名がすべて出てきた・・・
 思うことはみんな同じなのね、と、ちょっと苦笑)

かといって、「ショートカッツ」「マグノリア」のように
地面が揺れたり、なんだかが降ってきたりというようなオチはなく、
(あれをオチと呼んでいいのかはよくわかんないけど)
ばらばらな登場人物とその物語が交錯し、つながって、
誰かの話で語られたことが、別のところでちゃんと解明されて、
「あぁ、あれってこーいうことだったのね」などと、
まるでジグソーパズルのピースのようにぴたりぴたりと
それぞれの場所にあてはまっていくうちに結末。

クセのある(けれど安易に感情移入できない)登場人物、
その人物たちのくり広げる饒舌な会話、
拳銃やら死体やらの物騒な小道具、
エッシャー展、展望台、白人女性といった各物語共通の背景、
そういったものが寄ってたかって「1枚の騙し絵」をつくる、
その爽快感と、妙なリアリティのなさ。

登場人物はやたらと犯罪者になっていき、
(元々泥棒の黒澤さんは、しかたないか)
先行きヤバイ人ばかりになっていくというのに、
ラストの、失業おっちゃんと拝金画商のやりとりが痛快すぎて、
なんだかハッピーエンド? みたいな、
ちょっと生きる気力がわいてくるぞー、みたいな、
そんな感じで終わってしまうのがとっても不思議。

なんというか、緻密で乾いたおとぎ話みたいな印象の作品です。
(なんか矛盾した言い方ですが)
そういうのが私の好みの小説かどうかというのは別にして、
なかなかおもしろかったのはたしかだったので、
もうちょっと、この作家さんの作品を読んでみようと思い、
もう1冊、文庫になっている「オーデュボンの祈り」を
探したのだけれど、どうもこれにお目にかからない。

しかたがないので、
重くてかさばるので、おっきい本は好きではないけど、
とりあえずそこにあった伊坂さんの単行本、
「重力ピエロ」(なんちゅうタイトルだ)
「グラスホッパー」
「チルドレン」
・・・の3冊を買ってきました。大人買い。

で、あれよあれよといってるうちに「重力ピエロ」読了、
現在「グラスホッパー」3/4くらいまで読んだところ。
とりあえず、「チルドレン」まで終わったら、
また、まとめて感想を書いてみようかな。
それにしても、自分、やっぱり本読むのが遅い・・と思いますわ。
やや睡眠削られ気味になっとります。
作品自体は、けっこう、なーんも考えずに、
ぱっぱっぱっーと読めるようなのなんだけど・・。
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by namit100 | 2005-06-20 21:50 | 本をよむ

仕事と育児に追われる毎日にウルオイを!求めつつもちっとも更新できてませんブログ byなみ
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